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革について 

レザークラフトをする上で素材である革に関する知識はとても重要だと思います!
また革製品を使う人にとっても知っていて損はないはず!
ってな事で以前「ウォレットの作り方~材料編~」でも書いた革についてを今回はもう少し詳しくまとめてみました!

主に食肉用の副産物として供給される原皮は、育った環境や個体差によって違いがあります。
原皮はそのままでは腐ってしまったり、硬くなってしまうため、それを防ぐためになめされ、使いやすいように仕上げを施されて革になります。
原皮の種類、原皮の状態、鞣し(なめし)方、仕上げ。それらが組み合わさり表現される革は多種多様です。

<原皮の種類>
よく使われる素材としては牛や豚が多いですが、他にも馬や鹿、羊や山羊などもあります。
特殊な素材や、高級素材としては、ヘビやワニ、ダチョウやエイ等、上げればきりがありません。

(牛)
見た目に美しく丈夫という革素材に適した特性を持ち、最も幅広く革製品に使われています。表面にエンボス加工をする事によりダチョウ・ワニ・ヘビ等に似せる事ができます。牛1頭から採取される革は成牛では畳2枚分ほどとなります。

(豚)
原皮を日本国内で完全自給できる唯一の素材で、3個1組の毛穴の痕が特徴です。牛革よりも摩擦に対しての耐久性が高く、裏革として使われる事が多いです。

(馬)
馬革自体は柔らかい革ですが、コードバンと言われる農耕馬の臀部を鞣した革は非常に丈夫で高級素材として扱われます。ただしコードバンは吟面(表面)を削った繊維層のため、引っ張り強度に対しては弱い面があります。

(鹿)
柔らかで手触りがよく、通気性のある革です。衣服やグローブ等によく使われる素材です。

(羊)
強度や耐摩耗性はあまりありませんが、柔らかく感触が優れています。断熱効果が高いので、防寒用の衣料等にも多く使用されます。

(山羊)
羊革より強くやや硬い、耐摩耗性に優れている革です。そのためいろいろな用途に使われます。

(ヘビ)
ウロコ模様が特徴的で、種類により模様が異なります。財布等に使われますが、表面処理や使い方によってはウロコが剥がれる事もあるため、注意が必要です。

(ワニ)
高級革の代表的な存在です。革製品に利用される革はクロコダイル、アリゲーター、カイマンが主となります。それぞれ革質や模様に特徴があります。革に利用されるのはほとんどが養殖されたものです。

(ダチョウ)
オーストリッチはクィルマークと呼ばれる突起が特徴の高級革で、軽くて丈夫なためバッグや財布など幅広く利用されます。足部分はオーストレッグと呼ばれ、爬虫類に似た特徴的な革です。

(エイ)
スティングレイまたはガルーシャと呼ばれます。革質は非常に硬く、丁寧に扱えば100年もつと言われる革です。古くは刀の柄の装飾にも使われた革です。

<原皮の状態>
原皮には1つとして同じ状態の物はありません。
原皮の元となる動物は、環境の影響を受けながら年を取ってきています。
例えば牛革においては年齢、性別により名称が異なります。

(カーフスキン)
生後6ヶ月以内の子牛の革です。肌理が細かく傷も少ないため、牛革の中でもっとも上質な革とされています。

(キップスキン)
生後6ヶ月から2年程度までの牛の革です。カーフスキンに次いで上質な革とされています。

(カウハイド)
出産経験があり、生後2年以上経過している雌牛の革です。キップスキンとステアハイドの中間程度の質とされています。

(ステアハイド)
生後3ヶ月から6ヶ月以内に去勢し、生後2年以上経過している雄牛の革です。最も一般的に使われている革となります。

(ブルハイド)
生後3年以上の去勢されていない雄牛の革です。厚くて丈夫な革ですが、柔らかさはありません。

このように年齢と性別だけでも違いがあるうえに、生来の傷やシワ等生きてきた証が原皮には刻まれています。
これらは革になったあとも残るため、例え、原皮の種類、鞣し方、表面加工を全て同じにしたとしても、革は1つとして同じ物が出来ません。

<鞣し方>
様々な鞣し剤と鞣し方がありますが、主だったものとしてはクロム鞣しとタンニン鞣しの2種類になります。

(クロム鞣し)
化学薬品を用いた鞣し剤で鞣す方法で、流通している革製品の約9割を占める鞣し加工です。
ドラムと言われる回転槽で鞣され、3日~5日で完成します。
クロム鞣し革は、柔らかく伸縮性があり、薄くて軽いという特徴があります。また色彩も豊かで、ぬれてもシミになりにくく、傷もつきにくいです。
短期間で作れるためコストが安く済む革になります。

(タンニン鞣し)
植物の樹皮などから取り出された渋(タンニン)で鞣す方法です。
ピット槽と言われるプールのような中で鞣され、1ヶ月~2ヶ月で完成します。徐々に濃度の濃いピット槽に移していくため、非常に時間がかかります。
タンニン鞣し革は、堅牢で収縮性が少なく型崩れしにくいという特徴があります。また使っているうちに自然な風合いや柔らかさが出てきます。
工程が多いため、クロム鞣しに比べ高価格になります。

他にもクロム鞣しとタンニン鞣しを組み合わせたコンビ鞣しや、白鞣しなど様々な鞣しがあり、それぞれに特徴があります。

<仕上げ>
鞣されただけの革はクロム鞣しでは青色、タンニン鞣しでは茶褐色をしています。
そのため着色や表面加工等の仕上げをされてから使われる事が多くなります。

革に色を着けるには染料か顔料が使われます。
染料を使った場合は革の質感を生かせますが、傷等も残ります。
一方顔料を使った場合は傷等を隠せますが、革の質感は失われてしまいます。

表面加工にはいろいろな方法があります。
・ガラス等で表面を磨き艶を出すグレージング加工。
・加熱高圧プレス機で型押しする型押し加工。
・薬品や熱によってシワを作るシュリンク加工。
・サンドペーパーで表面を起毛させる起毛加工。
・表面に合成樹脂を塗装するエナメル加工。
他にも様々な加工があり、それらを組み合わせて革は仕上げられます。

様々な加工を経て仕上げられる革ですが、そのぶん様々な名称の革が存在します。
実際のところ革の名称ははっきり決まっている物もあればそうでない物もあります。
メーカー独自の名称が混在し、統一がされないためです。
牛革を例として挙げさせていただきます。

(ヌメ)
一般的に植物タンニン鞣し革の総称として使われる事が多いですが、本来は植物タンニン鞣し革で仕上げを施していない物を指します。
これにグレージング仕上げを施した場合、牛ヌメ革グレージング仕上げとなるのですが、販売される際にはグレージングレザーやワイルドレザー等の名称がよく付けられます。

(サドルレザー)
一般的に植物タンニン鞣し革、もしくはヌメ革にオイルを含ませグレージングをかけた革の総称として使われます。
本来は馬具に使う事ができる革で、ヌメ革より植物タンニンの充填性が高く、加脂量の多い革を指します。
鞣しにはヌメ革の倍以上の期間を要し、耐屈曲性、耐摩耗性、耐水性に優れた革です。
市場で目にするサドルレザーの大半は一般的な意味でのサドルレザーであり、馬具に使われる革ではありません。

(オイルレザー)
オイルドレザーと言われる事もある、オイルを多く含ませた革です。
この名称はクロム鞣し、タンニン鞣しのどちらにでも存在します。
鞣しが違うと革の特性は全く異なるため、このように鞣しに影響されない名称の場合は注意が必要です。

このように違う名称でも同じような革、同じ名称でも全く異なった特性の革があるため、革や革製品を選ばれる際には名称にとらわれ過ぎない事も大切です。


革製品についてはこちらをご覧ください


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